2025年5月27日から9月23日まで、東京・天王洲アイル駅近くの寺田倉庫で「ジブリの立体造型物展」が開催されています。22年ぶりとなる本展は、世界中で愛されるスタジオジブリ作品の魅力を立体造型で表現する特別な展示会。すでにチケットは完売していますが、行けなかった人も内容が気になるはず。この記事では、開催概要、チケット情報、アクセス方法、展示の見どころ、限定グッズ、所要時間、実際の体験レポート を徹底解説します。
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開催概要|ジブリの立体造型物展2025とは?
「ジブリの立体造型物展」は、2003年にスタートしたジブリの本格的な展覧会の原点ともいえる企画展です。22年の時を経て、進化を遂げた形で東京に戻ってきました。
- 開催期間:2025年5月27日(火)〜9月23日(火・祝)
- 会場:東京・天王洲 寺田倉庫 B&C HALL/E HALL
- 開館時間:9:30〜20:00(最終入場19:00)
- 休館日:なし(会期中無休)
本展は 東京会場のみの開催 で、巡回予定はありません。そのため地方のファンも東京に足を運ぶしかない、貴重な展覧会となっています。
チケット情報|当日券はある?すでに完売?
日時指定制のチケット
- 大人:1,900円(税込)
- 中高生:1,600円(税込)
- 小学生:1,200円(税込)
※すべて日時指定予約制
チケット完売状況
2025年8月時点で、チケットは 全日程完売。当日券の販売も一切ありません。
今後チャンスはある?
再販が行われる可能性もゼロではありませんが、今回は「全日完売」と明言されているため、期待しすぎない方がよいでしょう。
アクセス|寺田倉庫への行き方と駐車場情報
- りんかい線:「天王洲アイル駅」B出口より徒歩4分
- 東京モノレール:「天王洲アイル駅」中央口より徒歩5分
専用駐車場はなく、周辺のコインパーキングも台数が少ないため、公共交通機関の利用が推奨されています。
【ネタバレあり】展示の見どころ|名シーンが立体造型でよみがえる
- トトロの森:大きなトトロとメイ、小トトロが隠れた森
- ハウルの動く城:実際に動く城の造型、カルシファーと朝食シーン
- 魔女の宅急便:パン屋「グーチョキパン店」の店内を完全再現
- 千と千尋の神隠し:カオナシの食卓、千尋の造型
- 天空の城ラピュタ:ドーラー一家から逃げる名シーンを立体化
- 紅の豚:サボイアS-21の巨大模型、ポルコやピッコロおやじの造型
特別上映|短編『空想の空とぶ機械達』
宮﨑駿監督による約6分の短編映像。19世紀に人々が夢見た空飛ぶ機械を描いた作品で、展示テーマ「海を渡った熱風」ともリンクしています。
グッズ情報
- 公式図録(2,500円)
- トトロのクリアファイル&3Dポストカード
- 紅の豚グッズ(Tシャツ、マスコット、トートバッグ)
- フラッグ柄シリーズ(Tシャツ・手ぬぐい・キーホルダー)
その他グッズに関しては、公式サイトに記載があります。
また、会場に行った人限定でオンライン販売もあります。当日に時間がなくて買えなかった場合はオンラインでの販売があるので安心。
※オンラインでのご購入には会場内で複数個所に掲示しております予約コードが必要になります。
【ネタバレあり】行ってみた!「ジブリの立体造型物展」体験レポート
所要時間と入場の様子
所要時間はおおよそ1時間ほど。
当日は18時30分からの入場チケットを持っていましたが、実際には15分早い18時15分から入場が始まりました。少し早めに入れるのは嬉しいポイントです。
入り口手前には『崖の上のポニョ』の展示があり、来場者の期待感を一気に高めてくれます。まるで「ジブリの世界にこれから入っていくんだ」と実感できる瞬間でした。

バロンのお出迎え(猫の恩返し)
会場に入ってすぐ、まず目に入ってきたのは『猫の恩返し』の紳士、バロン。

気品あふれる立ち姿で、まるで来場者を歓迎してくれているようでした。序盤から一気にテンションが上がります。
トトロの木のトンネル
次は『となりのトトロ』の世界観を再現した木のトンネル。

入り口がトンネルの形状になっており、くぐり抜けると、そこにはメイと大きなトトロが!想像以上の迫力で、細部の作り込みに思わず立ち止まって見入ってしまいます。

さらに脇には小トトロたちの姿もあり、まるで本当に森の中に迷い込んだかのような体験ができます。

ハウルにの動く城① 〜空中散歩のシーン〜
続いて現れたのは『ハウルの動く城』。
ソフィーとハウルが手を取り合って空中を散歩するシーンが立体造型物で再現されていました。映画の名シーンそのままの美しさに、思わずため息。角度を変えて眺めると、光の当たり方で雰囲気が変わるのも面白いポイントです。

魔女の宅急便 〜パン屋の店先〜
お次は『魔女の宅急便』。
キービジュアルを忠実に再現した展示で、パン屋の店先に立つキキとジジがいます。ジジがちょこんと座ってキョトンとした表情をしており、その愛らしさに足を止める人が続出。

キービジュアルでは見えなかったパンの陳列や、店の外観まで再現されていて、映画の中を歩いているような気分になれました。

コクリコ坂から 〜旗を上げるメル〜
『コクリコ坂から』の展示は、メルが旗を掲げるシーン。
メルはいませんが、その瞬間が立体的に切り取られていて、見るだけで映画の情景が蘇ってきます。実際に「旗を掲げている風」の写真を撮れるスポットもあり、来場者も一緒に作品の中に入り込める工夫がされていました。

平成狸合戦ぽんぽこ
続いては『平成狸合戦ぽんぽこ』。

多摩の自然や狸たちの暮らしが彫刻で表現されています。筆者は小さい頃に観た記憶があるのですが、細かい内容を忘れていたため、「帰ったらもう一度見直したい!」と思わせてくれる展示でした。
千と千尋の神隠し
『千と千尋の神隠し』の展示は圧巻。

天井には「おいで、おいで」と手招きする提灯がずらりと吊るされ、不思議な世界観が広がります。湯屋の前で立ち尽くす千尋や、食べ物を貪るカオナシの彫刻が登場。


皿の割れ具合、畳の汚れ具合まで細かく作り込まれており、改めて映画を見返したくなるほどの完成度でした。
天空の城ラピュタ① 〜ドーラ一家からの逃走〜
『天空の城ラピュタ』の展示は迫力満点。
ドーラ一家から逃げるパズーとシータが、遠近法を駆使した造形で再現されています。実際にその場にいるかのような臨場感で、思わずカメラを向けずにはいられません。

天空の城ラピュタ② 〜シータ救出シーン〜
さらに進むと、シータを助けに行くパズーのシーン。
角度を変えると見え方が変わる立体展示で、来場者それぞれが異なる視点から楽しめるのが特徴です。映画の緊迫した場面がそのまま立体化されており、ラピュタファンにはたまらない空間でした。


ハウルの動く城② 〜城の展示〜
再び『ハウルの動く城』の登場。
なんと、巨大な「動く城」そのものが展示されています。写真では分かりづらいのですが、実際にゆっくりと動いていて、そのスケール感に圧倒されます。


ハウルの動く城③ 〜カルシファーと朝食のシーン〜
動く城の隣にはカルシファーが展示されており、その愛らしい姿に癒されます。さらに、ハウルが作るベーコンと卵の朝食シーンも再現されており、あの「美味しそう!」な記憶が一気に蘇ります。

紅の豚① 〜ポルコの名シーン〜
最後を飾るのは『紅の豚』。

ポルコが海辺でくつろいでいる造形と、「飛ばねぇ豚はただの豚だ」の名台詞が壁に大きく掲げられています。名言が巨大な文字で迫ってくると、より一層迫力を感じます。

紅の豚② 〜サボイアS-21とピッコロ社〜
展示のクライマックスは、ポルコの愛機サボイアS-21。

そのサイズ感は想像以上で、目の前にすると圧倒されます。近くにはパスタが置かれ、まるでポルコと一緒に食事しているような体験も可能。

さらに、フィオ・ピッコロが飛行機の図面を描く姿も立体で表現されており、作品の世界観をより深く味わえました。


まとめ
「ジブリの立体造型物展」は、22年ぶりに東京で開催される特別な展覧会です。
- チケットはすでに完売、当日券なし
- トトロ、ハウル、魔女の宅急便、千と千尋、ラピュタ、紅の豚と名シーンを立体体験
- 特別上映『空想の空とぶ機械達』あり
- グッズは図録や紅の豚アイテムが人気
- 所要時間は約1時間〜1時間半。